老後資金の「まさか」に備えよう!がん保険の「今」と「必要性」をFPがわかりやすく解説

生命保険

「定年後の本やセミナーって、ちょっと難しくて分かりにくいんだよな…」と感じていませんか?

ここでは、老後のお金や健康の話題は、わかりやすく「本当に役に立つ情報」を届けたいと思っています。

今回は、老後の資金計画を大きく狂わせかねない「がん」への備え、特に「がん保険の必要性」について、一緒に考えていきましょう。

老後も働くあなたへ。「がん」で一番怖いのは”治療費”だけじゃない

私たちシニア世代は、定年後も「再雇用」や「転職・起業」などで働き続ける人が増えています。老後資金をしっかり作るため、また、健康維持のためにも、働くことはとても大切です。

しかし、もし「がん」と診断されたら、どうなるでしょうか?

多くの方がまず「治療費」を心配しますが、実はもっと深刻な問題があるんです。それは、「収入が途絶えてしまうこと」です。

働きたくても働けない!「収入のストップ」

がんと診断され、手術や抗がん剤治療が始まると、体調を崩しやすくなり、思うように働けなくなるケースが多くあります。

  1. 「あと5年は働いて、貯蓄を増やしたい」と思っていたのに、治療期間中は休職せざるを得ない。
  2. 「パートやアルバイトで月に10万円の収入」があったのに、それがゼロになる。

老後資金の計画は、収入が「ある」前提で作られていますから、この収入減は家計にとって大きな打撃になります。定年前なら、傷病手当金などの制度もありますが、定年後はそうした手厚い保障が減っている場合が多いのです。

治療が長引けば「復職」も難しくなる

がん治療は数ヶ月で終わるものばかりではありません。特に、最近は「通院での抗がん剤治療」が主流になっており、体への負担と治療期間が長期化する傾向があります。

「治療が終わったら、すぐに復職しよう」と思っていても、体力や治療の副作用で、以前のように働くことが難しくなってしまう可能性があります。

老後資金を切り崩しながら、「いつ働けるようになるのだろう…」と不安な日々を送ることは、精神的にも大きな負担です。

「抗がん剤治療」と「先進医療」の進化が、お金の不安を大きくする

「がんは昔と違って治る病気になってきた」と言われますが、それに伴って治療の内容も大きく変わってきています。

治療が自宅になる!増える「通院」のお金

一昔前のがん治療は「入院」が中心でしたが、今は「通院」で抗がん剤治療や放射線治療を行うのが一般的です。

「入院費がかからないなら安心」…と思いきや、実は通院治療ならではの出費が増えています。

  1. 抗がん剤そのものの費用
  2. 治療のための交通費や、体調を整えるための食事代・サプリ代
  3. 治療による副作用で、家事のサポート介護サービスが必要になる費用

これらの費用は、私たちがイメージする「医療費」の枠に入らず、自己負担でどんどん家計を圧迫していきます。

進化する治療法は「高額」になりがち

さらに、がん治療の選択肢として「先進医療」や「自由診療」といった、健康保険が適用されない高額な治療法も増えています。

  • 「陽子線治療」や「重粒子線治療」など、体への負担が少ない最新のがん治療は、1回あたり200万円~300万円かかることも珍しくありません。

私たちは、いつまでも元気でいるために、「最善の治療」を受けたいですよね。しかし、もし老後資金を切り崩さないと受けられないとなると、「お金がないから、普通の治療で我慢しよう…」と、治療の選択肢を狭めてしまうことになりかねません。

「最善の治療」を「お金の心配なく」受けるために、やはりお金の備えは欠かせないのです。

最新のがん保険トレンド!「一時金」と「治療サポート」の時代へ

「昔入ったがん保険があるから大丈夫」という方もいるかもしれませんが、治療方法の変化に合わせて、がん保険も大きく進化しています。

最近のがん保険のトレンドは、まさに「通院と収入減への備え」を重視している点です。

何にでも使える「診断一時金」がポイント

最近のがん保険で特に充実しているのが、「がん診断一時金」です。

これは、がんと診断されたらまとまったお金(50万円〜200万円など)をポンと受け取れる仕組みです。

この一時金は、治療費だけでなく、あらゆる出費に使えるのが魅力です。

  1. 収入減」の穴埋め
  2. 通院のためのタクシー代
  3. 副作用で食欲がないときの高級な栄養食品
  4. 精神的な負担を和らげるための旅行やリフレッシュ費用

まとまったお金が入ることで、治療に専念できる「心のゆとり」を買うことができるのです。

治療に合わせて給付される「治療サポート型」が増加

昔のがん保険は「入院日数」に応じて給付されるものが主流でしたが、今は「入院しない」治療が増えたため、「抗がん剤治療を受けた月」や「放射線治療を受けた時」に給付金が出る「治療サポート型」の商品が主流になっています。

これにより、通院での治療が長引いても、毎月(または回数に応じて)給付金が受け取れるようになり、収入が減った際の大きな支えになります。

また、「先進医療特約」をセットすれば、高額な先進医療の費用を実質自己負担ゼロで受けられるように備えることもできます。

チェックリスト:あなたの「がん保険」は今の時代に合っている?

「昔入った保険があるから大丈夫」と安心していませんか?治療方法の変化に合わせ、ご自身の保険が今の時代に合っているか、すぐにチェックしてみましょう。

お手元のがん保険の証券や資料を用意して、以下の4つのポイントを確認してみてください。

チェック項目保険証券や資料で確認するポイント現代の治療トレンドへの対応
1. まとまった「一時金」があるか?がん診断給付金」の金額はいくらですか?(50万円、100万円など)【最重要】 収入減や治療初期の大きな出費をカバーする「自由なお金」の備えです。金額が少ない場合は見直しを検討。
2. 「通院での治療」に対応しているか?抗がん剤治療給付金」や「放射線治療給付金」の項目がありますか?(月額〇万円、回数無制限など)【重要】 入院よりも通院が主流です。入院しない治療にも給付金が出るか、回数や期間の制限がないかを確認しましょう。
3. 「先進医療特約」はついているか?先進医療特約」または「患者申出療養特約」が付帯していますか?【重要】 高額な最新治療(陽子線・重粒子線など)を自己負担なしで受けるために必須です。
4. 保険料の「払い込み」はいつまでか?「保険料の払込期間」は「終身」ですか?それとも「60歳まで」など、既に払い込みが終わっていますか?【確認】 定年後も保険料を払い続けるのが負担なら、既に払い込みが完了しているかを確認しましょう。

参考記事:【もしもの時に備えて】「未承認薬でも治療したい!」を叶える患者申出療養制度の仕組みと費用

【もしもの時に備えて】「未承認薬でも治療したい!」を叶える患者申出療養制度の仕組みと費用
そんな患者さんの「治療を受けたい」という強い願いをサポートするために作られたのが、「患者申出療養制度(かんじゃもうしでりょうようせいど)」という国の仕組みです。この制度は、新しい治療法を少しでも早く、身近な病院で受けられるようにするためのものです。

FPからのアドバイス

特に、昔(20年〜30年前)にご加入されたがん保険は、「入院給付金」が中心で、通院治療や一時金が手薄な場合があります。がん治療の進歩は速く、それに伴ってお金のかかる部分も変わってきています。

もし、上記のチェック表で「NO」や「保障が手薄」と感じる点があったら、今、保険の見直しを検討する良いタイミングかもしれません。

まとめ:がん保険は「老後の生活を守る」ためのもの

長生きが当たり前になった今、がんの治療を経験する確率は高まっています。

がん保険は、単に「医療費」をカバーするだけでなく、「がんによる収入減」「治療の長期化による復職不安」から、大切な老後資金と生活を守るための「守りの要塞」です。

今入っている保険を見直すときも、これから加入を検討するときも、ぜひ以下のポイントをチェックしてみてください。

がん治療とお金の話は、ちょっと重いテーマですが、「知っている」のと「知らない」のとでは、大きな差が生まれます。


皆さんの安心した老後生活のために、この情報が少しでもお役に立てれば嬉しいです。

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