今さら聞けない国民年金基金のホント。iDeCoとの違いや気になる利回り、シュミレーションまで丸わかり!

iDeCo(イデコ)

最近、テレビや雑誌で「iDeCo(イデコ)」という言葉をよく耳にしませんか?その一方で、昔からある「国民年金基金(こくみんねんきんききん)」については、あまり詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。

「自営業だから将来の年金が少なくて不安……」

「今さらiDeCoを始めるのも難しそうだけど、基金ってどうなの?」

今日はそんな疑問を抱える皆さまに向けて、国民年金基金とiDeCoの違い、そしてなぜ今はiDeCoの方が注目されているのかを、難しい言葉を一切抜きにして、分かりやすく解説します!

そもそも「国民年金基金」ってなに?

一言でいうと、「自営業やフリーランスの方のための、年金の上乗せ制度」です。

会社員の方には「厚生年金」がありますが、自営業の方には「国民年金」しかありません。これだと将来もらえる額に大きな差が出てしまいますよね。その格差を埋めるために、「自分で毎月お金を積み立てて、将来の年金を増やそう!」と作られたのがこの制度です。

最大の特徴は、「将来もらえる金額が、加入した時点で決まっている」ということ。

「毎月これだけ払えば、将来は毎月これだけもらえますよ」という約束を国側と交わすイメージです。

iDeCo(イデコ)との決定的な違い

さて、ここで気になるのが最近人気の「iDeCo(イデコ)」との違いです。どちらも「自分で老後資金を作る」という点では同じですが、中身は全くの別物です。

わかりやすく表にまとめてみました。

特徴国民年金基金iDeCo(イデコ)
将来の受取額最初から決まっている自分次第で変わる
運用のやり方基金におまかせ自分で商品を選ぶ(株や投資信託など)
手数料基本的にかからない毎月数百円ほどかかる
途中の変更少し融通が利きにくい柔軟に休止や再開ができる

基金は「老舗の定食屋」、iDeCoは「セルフのビュッフェ」

例えるなら、国民年金基金は「いつもの味、いつもの値段」が出てくる老舗の定食屋さんです。安心感は抜群ですが、メニューは決まっています。

一方、iDeCoは「自分で好きなものを取ってくるビュッフェ」です。豪華なステーキ(高い利益)を取れる可能性もあれば、取り方を失敗してお腹が膨れない(元本割れ)リスクもあります。

なぜ「iDeCoの方が使いやすい」と言われるの?

最近は圧倒的にiDeCoの方が「使いやすい」という声が多いです。その理由は、大きく分けて3つあります。

「自分でコントロールできる」自由さ

iDeCoは、その時々の経済状況や自分の好みに合わせて、投資する先を自由に変えられます。

「今は景気が良さそうだから、少し攻めた運用をしよう」「もうすぐ受け取る年齢だから、守りの運用に切り替えよう」といった調整がスマホ一台で簡単にできるのが、現代のライフスタイルに合っています。

「時代の変化」に強い

国民年金基金は「固定された金額」を受け取る仕組みです。しかし、もし将来物価がものすごく上がってしまったら(インフレ)、昔決めた金額では生活が苦しくなるかもしれません。

iDeCoは投資信託などで運用するため、物価の上昇に合わせて資産価値が上がる可能性を秘めています。

「辞めやすさ」と「持ち運び」

iDeCoは一度始めた後も、お金を払うのを止めたり、金額を最小限(5,000円)に減らしたりするのが比較的簡単です。

また、もし自営業をやめて会社員になった場合も、そのままiDeCoの口座を持ち運ぶことができます。国民年金基金は「自営業者」であることが大前提なので、働き方が変わると手続きが少し複雑になることがあります。

なぜ国民年金基金は「メジャー」になれなかったのか?

実は歴史は国民年金基金の方が長いのですが、iDeCoほど話題にならないのには理由があります。

  1. 低金利の壁:今は超低金利の時代です。「決まった額をもらえる」といっても、その増え幅が昔ほど魅力的ではなくなってしまいました。
  2. 対象者が限定的:一番の理由はこれかもしれません。国民年金基金は、「第1号被保険者(自営業・フリーランスなど)」しか入れません。一方、iDeCoは今や公務員も会社員も主婦も、ほぼ誰でも入れる「国民的制度」になりました。テレビで取り上げられる回数も、当然iDeCoの方が多くなりますよね。

ズバリ、今の「利回り」はどのくらい?

結論から言うと、現在(2025年時点)の国民年金基金の「予定利率(よていりりつ)」は、年1.5%です。

「えっ、たったの1.5%? 意外と低いね…」と感じられたかもしれません。最近は新NISAやiDeCoで「年利5%を目指そう!」なんて景気のいい話も聞くので、余計にそう見えますよね。

でも、この「1.5%」には、実は銀行の定期預金にはない3つの大きな意味があるんです。

「一生変わらない」という安心の約束

この1.5%という数字は、「あなたが加入した時の利率が、将来受け取るまでずっと守られる」というものです。 今の日本の銀行にお金を預けても、金利はごくわずか。今後もし世の中の金利がさらに下がったとしても、あなたが「1.5%」の時に契約した分は、そのままずっと計算されます。

「節税」という隠れたボーナスがある

これが一番のポイントです。国民年金基金に払ったお金は、全額が「所得控除(しょとくこうじょ)」の対象になります。 難しい言葉ですが、簡単に言うと「払った分だけ、毎年の税金が安くなる」ということです。

例えば、税率が20%の人なら、実質的には「1.5%の利回り + 税金が安くなった分」が手元に残ることになります。これを合わせると、銀行に預けておくよりもずっと効率的にお金が増える計算になるんです。

「昔」を知っている人ほど物足りない理由

実は、国民年金基金ができたばかりの1990年代初めは、この利率が5.5%もありました。 「昔に比べてお得じゃなくなった」とささやかれるのは、この時代のイメージが強すぎるから。ですが、今の低金利時代において「1.5%を国が保証してくれる」というのは、かなり堅実な選択肢と言えます。

【シミュレーション】実際いくらもらえるの?

「利回り1.5%と言われてもピンとこないです」という方のために、具体的な数字を見てみましょう。 (※年齢や性別によって細かく変わりますが、ここでは目安としてご覧ください。)

例:50歳(男性)が今から加入した場合

国民年金基金には「口数(くちすう)」という考え方があります。まずは基本の「1口目」に入った場合です。

毎月の掛金(払うお金): 約18,200円

もらえる年金額(65歳から):年間 120,000円(月1万円)

しかも、これは「一生涯」もらえます!

「えっ、月1万8千円も払って、もらえるのは月1万円なの?」と思われるかもしれません。でも、ここからが「基金」のすごいところです。

「元が取れる」のはいつ?

65歳から受取り始めて、80歳まで長生きすれば、払った金額よりも多くのお金が受け取れる計算になります。今の日本人の平均寿命を考えると、多くの方が「払った以上にもらえる」ことになりますね。 もし早くに亡くなってしまった場合も、15年間の「保証期間」があれば、ご遺族にお金が支払われるタイプもあるので安心です。

「節税」で戻ってくるお金がすごい!

ここがiDeCoと同じく最大のメリットです。 例えば、年収にもよりますが、毎月18,200円(年間約22万円)を積み立てると、所得税や住民税が合わせて年間で約3万円〜4万円ほど安くなる場合があります。

  • 実質の負担: 月18,200円 -(節税分 月約3,000円)= 実質 15,000円くらい

こう考えると、利回り1.5%以上の「お得感」があるのがお分かりいただけるでしょうか?

足りない時は「追加」も可能

「月1万円じゃ足りない」という方は、2口、3口と増やすことができます。

  • 2口目からはもっと安い: 2口目以降は「65歳から10年間だけもらう」といった期間を区切るタイプも選べます。これだと1口あたりの掛金がグッと安くなるので、掛金の調整がしやすです。

加入前にここだけはチェック!

国民年金基金は、一度決めると「やっぱり解約してお金を受け取りたい(脱退一時金)」ということが原則できません。

最初から無理な金額を設定せず、まずは「1口」から始めてみるのがシニア世代の賢いリスク管理です。

「自分の年齢だといくらになるの?」と気になった方は、国民年金基金の公式ホームページにある「年金シミュレーション」を使ってみてください。 生年月日を入れるだけで、今のあなたにぴったりのプランがすぐに出てきますよ。

iDeCoとの「利回り」の考え方の違い

  • 国民年金基金: 1.5%という「確実なゴール」を最初から約束してくれる。
  • iDeCo: 利回りは決まっていない。5%になるかもしれないし、マイナスになるかもしれない。

「老後のお金でギャンブルはしたくない」「確実にこれだけはもらえる、という安心感が1.5%でも欲しい」という方にとって、国民年金基金は今でも十分に価値のある選択肢です。

結局、どっちを選べばいいの?

「結局、私はどっちがいいのかしら?」と迷われる方へ。

  • 「とにかく損をしたくない!将来いくらもらえるか、1円単位でハッキリさせて安心したい」→ そんなあなたは、国民年金基金が向いています。
  • 「少し勉強してでも、効率よくお金を増やしたい。スマホで残高を見るのが苦じゃない」  → そんなあなたは、iDeCoがおすすめです。

実は、この2つは「組み合わせて使う」ことも可能です。

「ベースは国民年金基金でカッチリ固めて、余った余裕資金でiDeCoに挑戦する」というハイブリッドなやり方が、実は最強の老後対策かもしれません。

まとめ

「年金」と聞くと難しく感じますが、大事なのは「自分にとっての安心感はどこにあるか?」を知ることです。

どちらの制度も、払ったお金がすべて所得税の控除(節税)になるという素晴らしいメリットがあります。

まずは少額からでも、一歩踏み出してみることが、老後の資産形成にとって一番重要です。

「もっと詳しく知りたい!」という項目があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。

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