配偶者の「年収の壁」が変わった?令和8年度からの新ルールを分かりやすく解説!

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こんにちは、なるさんです。

「もう少し働きたいけれど、年収の壁が気になって……」

そんな相談をよくいただきます。最近のニュースでも「年収の壁」の話題が絶えませんよね。

実は、令和8年度(2026年)からの改正で、この「壁」の数字や仕組みが大きく変わりました。これまで当たり前だった数字が一新され、より働く人を後押しする仕組みに進化しています。

でも、この「壁」という言葉、実は「税金の壁」「社会保険料の壁」という二つの全く違う仕組みが混ざっていることをご存知でしょうか?

「壁」の正体を見極めよう

まず、この2つの壁の違いを理解することが、損をしない第一歩です。

  1. 税金の壁: 払う税金(所得税・住民税)が増え始める境界線です。「扶養から外れる=即損をする」というわけではなく、少しずつ負担が増える仕組みです。
  2. 社会保険料の壁: 健康保険や厚生年金の扶養から外れ、自分自身で保険料を払う必要が出る境界線です。ここは、壁を超えると手取りが減る可能性があるため、特に金額のインパクトが大きい重要なポイントです。

社会保険の「壁」は大きく2つ!

社会保険の壁には、大きく分けて「106万円の壁(勤務先で加入)」「130万円の壁(扶養から外れる)」があります。

1. 【勤務先加入】106万円の壁の仕組み

これは「従業員数が一定規模以上の会社」で働く人が、勤務先の社会保険(健康保険・厚生年金)に加入しなければならないラインです。

  • 変化のポイント: 令和8年(2026年)10月をめどに、これまであった「月額8.8万円(年収約106万円)以上」という賃金要件が撤廃されます。これにより、週20時間以上働いていれば、より多くの方が社会保険加入の対象となります。
  • 会社規模: 現在は「従業員数51人以上」の企業が対象ですが、今後は段階的に拡大され、将来的にはすべての企業が対象となる見込みです。

2. 【扶養脱退】130万円の壁の仕組み

勤務先の規模にかかわらず、すべての人が対象となる「扶養の範囲」の基準です。ここを超えると、配偶者の扶養から外れ、自分で国民健康保険や国民年金を支払う必要があります。

「働き損」はなぜ起こる?130万円〜160万円のメカニズム

なぜ「130万円〜160万円」の間は損をすると言われるのでしょうか。それは、社会保険の扶養を外れた途端、年間で約15万〜20万円ほどの保険料負担が新たに発生するからです。

  • 年収129万円のとき: 保険料負担はゼロで、手取りはほぼ129万円。
  • 年収130万円を超えたとき: 社会保険料が引かれ、手取りが約110万円前後までガクンと減ります(=これが「働き損」ゾーン)。
  • 年収150万〜160万円を超えたとき: 増えた給与分が保険料負担を上回り、ようやく「130万円の壁」のときの手取り額に追いつきます。

壁を超えてしまった場合、「手取り額が元の金額に戻る」目安は、一般的に年収150万円〜160万円以上です。社会保険の扶養を外れる場合は、「中途半端に超えるなら、160万円以上を目指してしっかり稼ぐ」のが、最も効率的な戦略になります。

税金に関わる5つの「新しい壁」早見表

税金に関する壁は、損というよりは「段階的な負担」のルールです。

年収の目安壁の名称なるさんの解説
119万円住民税の壁お住まいの地域で非課税限度額が異なります
136万円配偶者控除の壁配偶者控除が適用される上限です
169万円控除満額の壁配偶者特別控除が「満額」受けられる境界線
178万円所得税の壁本人に所得税がかかり始める目安
207万円完全消失の壁配偶者特別控除がなくなる最終ライン
  • 178万円の壁の注意点: 社会保険料を支払うようになると、その分が「社会保険料控除」として所得から差し引かれます。そのため、実際に所得税が課税されるのは年収200万円近くになってからです。

「自分が損しないか」に対する、なるさんからの答え

皆さんが壁を気にするのは「損をしたくない」からですよね。その気持ち、よく分かります。でも、こう考えてみてください。

「損をしないこと」ではなく、「長く働き続けること」を目標にする。

  1. 将来の年金が増える: 扶養を外れて厚生年金に加入すると、将来受け取れる年金額が確実に増えます。
  2. 社会保障が手厚くなる: 自分で加入すれば、ケガや病気で働けなくなった時の「傷病手当金」などの安心もプラスされます。
  3. 健康は最大の資産: 壁を気にして労働時間を制限するより、適度な労働で社会とのつながりを保つことは、何よりの健康維持(=医療費の抑制)に繋がります。

「壁を超えたら損」という考え方は、あくまで一過性の視点です。長い目で見れば、保険料を支払ってでも厚生年金を積み上げる働き方の方が、トータルで見たシニアライフは豊かになるはずです。

ぜひ一度、ご夫婦で「これからの人生、どんな働き方が一番心地よいか?」を話し合ってみてくださいね。具体的なシミュレーションが必要なら、いつでもなるさんを頼ってください!

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