「病院代、結構かかったなぁ……」 「最近、薬局で湿布や風邪薬をよく買うようになったな……」
そう思いながら、財布に溜まったレシートをゴミ箱にポイしていませんか? ちょっと待ってください!そのレシート、実は「現金」と同じかもしれません。
人生100年時代。避けて通れないのが「体のメンテナンス費用」です。 でも、国の制度ってどうしてこうも難しいんでしょうか。「医療費控除」に「セルフメディケーション税制」……漢字ばかりで、見ただけで頭が痛くなりますよね。
実は、この2つを賢く使い分けるだけで、数万円単位で手元に残るお金が変わることもあるんです。 「自分には関係ない」「手続きが面倒そう」と諦めるのは、本当にもったいない!
今回は、シニア世代の私たちが、無理なく、損せず、賢く「税金を取り戻す」ための秘訣を、どこよりも分かりやすく、そしてこれまでの私のブログの「基本のキ」を詰め込んで、たっぷりとお伝えします。
プロローグ:SNSで話題沸騰!「知らないと損」のチェックリスト
まずはSNSで「これは保存版!」と大反響をいただいた、
【レシートを捨てる前に確認すべき3つのポイント】をシェアします。
- 家族全員分を合算していますか?(同居していなくても、仕送りをしていればOKな場合があります!)
- 通院の交通費も対象だと知っていますか?(電車やバス代は領収書がなくてもメモでOK!)
- アレグラやガスター10、それ控除対象ですよ!(パッケージのマークをチェック!)
「これ、私のことだ!」と思った方、ぜひ最後までお付き合いください。
そもそも、この2つの制度って何が違うの?
まず、一番大切なことからお伝えします。 医療費控除とセルフメディケーション税制は、どちらか一方しか選べません。
いわば、大盛り定食(医療費控除)かこだわりの小鉢セット(セルフメディケーション税制)か、どちらか一回だけ注文できるイメージです。
医療費控除(王道の節税)
1年間で支払った医療費が、家族合計で原則「10万円」を超えた場合に、超えた分を税金から引いてくれる制度です。 ターゲット: 大きな手術をした、定期的に通院している、インプラント治療をしたなど、とにかく合計額が大きい人。
セルフメディケーション税制(新世代の節税)
ドラッグストアで買った「対象の市販薬」が、年間「1万2,000円」を超えた場合に使える制度です。 ターゲット: 病院にはあまり行かないけれど、薬局でよくお薬を買う健康派の人。
実は、この税制を使える人は「健康エリート」なんです! この制度は、日頃から検診を受けたり、自分で体調管理をしたりしている人への「ご褒美」。自分の体を大切にすることが、家計を守ることにも直結する。これこそ、シニア世代の理想の「攻め」の家計管理ですよね。
【実例で比較】AさんとBさん、どっちがどっちを使うべき?
言葉だけでは分かりにくいので、具体的なケースを見てみましょう。
ケース①:膝の治療を頑張るAさん(65歳)
Aさんは、1年間で膝の治療に家族で合計15万円かかりました。 この場合、迷わず医療費控除です。
計算: 15万円 - 10万円 = 5万円分が控除対象(おまけしてもらえる金額)。 結果: Aさんの所得税率が10%なら、5,000円が戻り、さらに翌年の住民税も安くなります。
ケース②:健康に気をつけているBさん(62歳)
Bさんは、病院にはほとんど行かず、医療費は家族で3万円でした。でも、薬局で対象の風邪薬やアレルギー薬、湿布などを年間4万円買っていました。
医療費控除の場合: 3万円なので、10万円に届かず0円。 セルフメディケーション税制の場合: 4万円 - 1万2,000円 = 2万8,000円分が控除対象。 結果: Bさんは、医療費控除だと1円も戻りませんが、セルフメディケーション税制なら税金が安くなります!
自分の健康を自分で守る「セルフケア」が、しっかりお財布を助けてくれる実例ですね。
「これもお薬代になる!」対象品目リスト
「セルフメディケーション税制」の対象になるのは、もともと病院で出されていた成分が含まれるお薬(スイッチOTC医薬品)です。
対象になる身近なお薬(例)
風邪・熱: パブロン(対象シリーズ)、ルルアタック、ベンザブロック、ロキソニンS 痛み・肩こり: バンテリンコーワ、フェイタス、ボルタレン、アンメルツNEO 胃腸・アレルギー: ガスター10、パンシロン(対象シリーズ)、アレグラFX、アレジオン
これは対象外です!
普通の目薬(疲れ目用など) ビタミン剤・栄養ドリンク(アリナミンやリポビタンDなど) サプリメント・健康食品
レシートの合計金額の近くに**★やセルフメディケーション税制対象**と印字されているか確認するのが一番確実です。
「よくある勘違い」に気をつけて!失敗事例集
相談を受けていると、「えっ、そうだったの?!」と驚かれるポイントがいくつかあります。
勘違い①:「10万円いかないから無理」と思い込む
実は、その年の所得(年金収入から控除を引いた後の数字)が200万円未満の人は、**所得の5%**を超えれば医療費控除が受けられます。 例えば、所得が150万円なら、7万5,000円を超えれば対象です。「10万円」は絶対的なカベではありません。年金暮らしの私たちこそ、この「5%ルール」を味方につけましょう。
勘違い②:「生計を共にする」は同居が条件だと思っている
離れて暮らす大学生のお子さんへの仕送りや、田舎の両親の医療費をあなたが払っている場合、それも合算してOKです。 「お財布が同じ」なら、家族全員分をまとめて一番収入が多い人が申告するのが、最も節税効果が高くなります。
勘違い③:「予防接種」や「健康診断」は医療費控除の対象だと思っている
残念ながら、これらは医療費控除の対象外です。 ただし、セルフメディケーション税制を受けるためには、健康診断や予防接種をちゃんと受けていることが条件になります。日頃から健康に投資している人こそ、得をする仕組みなんです。
スマホで完結!e-Tax(イータックス)の進め方
「確定申告なんて、難しそうで自分には無理……」と思っている方にこそ、ぜひ知ってほしいのがスマホ申告です。
準備するもの
- スマートフォン(マイナンバーカードが読み取れるもの)
- マイナンバーカード(パスワードも用意!)
- 源泉徴収票(年金や給与のもの)
- 医療費の合計額メモ(病院・薬局・交通費を分けて集計したもの)
かんたん手順
- 国税庁サイトへ: 「確定申告書等作成コーナー」にアクセス。
- ログイン: スマホの背面にマイナンバーカードをピタッと当てて読み取ります。 コツ: スマホのカメラ付近にカードを重ね、読み取りが終わるまで数秒間、じっと動かさずに待つのが成功の秘訣です!「ちょっと我慢」がポイントですよ。
- 入力: 「医療費控除」の項目に、集計した合計額を打ち込みます。1枚ずつ入力しなくていいので意外と簡単!
- 送信: 内容を確認してポチッと送信。これで完了です。
「パスワードを忘れた!」そんな時のレスキュー法
確定申告の最大の壁は、実は「マイナンバーカードのパスワード忘れ」かもしれません。でも、解決策はあります。
役所の窓口へ行く マイナンバーカードと本人確認書類を持って窓口へ。「初期化したい」と伝えれば、その場ですぐに新しいパスワードを設定できます。 コンビニで初期化する 「英数字6〜16文字」のパスワードを忘れた場合、数字4桁のパスワードが分かればコンビニのコピー機で再設定可能です。スマホアプリでの事前予約が必要ですが、夜間でもできるのが魅力です。
どちらも忘れてしまったら、迷わず役所へ行きましょう!
シニアこそ「攻め」の家計管理を
私たちシニア世代にとって、お金を守ることは、これからの人生の安心を守ることと同じです。 医療費控除やセルフメディケーション税制は、国が「頑張って自分の健康を守っている人に、少しお返ししますね」と言ってくれている制度。
「たかが数千円」と思うかもしれません。でも、そのお金で美味しいランチを食べたり、お孫さんにちょっとしたプレゼントを買ったりできるんです。 そして何より、自分で制度を理解して、正しくお金と健康を管理できているという自信が、私たちの心を豊かにしてくれます。
まとめ
10万円を超えそうなら医療費控除 病院に行かない健康派ならセルフメディケーション税制 どちらか一方しか選べないから、年末に計算して得な方を選ぶ! レシートと交通費メモは、何はともあれ取っておく! パスワードを忘れたら、役所かコンビニで復活させる!
まずは今日、お財布の中にあるドラッグストアのレシートを確認してみてください。そこに「★マーク」はついていませんか?
さあ、賢く、楽しく、これからの毎日を過ごしていきましょう!

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